
子供を持つ親が考えなければならないことは多くありますが、その一つが将来の教育費です。特に、大学の費用は数百万円単位になるケースがほとんであるため、子供が小さいうちから計画的に貯めておかないと、いざ必要というときになって十分な金額が用意できなくなる可能性があります。
そこで、以下では学費を貯めるために利用できる代表的な金融商品である学資保険の中から、30歳前後の方にお勧めのタイプを紹介することにします。「参考元 … 学資保険 … 加入者が語る!学資保険のメリット・デメリット」
学資保険には様々なタイプがある
最初に、学資保険には様々なタイプがあるということを知っておく必要があります。分類の仕方は一通りではありませんが、ここではもっともメジャーな分類である貯蓄型学資保険と保障型学資保険の2タイプを見ておくことにしましょう。
まず、貯蓄型学資保険というのは、その名の通り、貯蓄性を重視した商品で、基本的には満期まで契約を継続した場合に支払った保険料以上の返戻金を受け取ることができるものをいいます。一方、保障型学資保険というのは、貯蓄性よりも保障機能に重きを置いた商品で、満期時に受け取れる返戻金は支払った保険料を下回るものの、保険期間中に加入者に万が一の事態が発生した場合に、生命保険と同様の手厚い保障を受けられるようなものをいいます。
貯蓄型と保障型は別物なのか?

もっとも、貯蓄型と保障型の学資保険の間に明確な線引きがあるわけではありません。あくまでも、貯蓄機能と保障機能のどちらを重視して商品設計が行われているかという違いであるという程度に認識しておくと良いでしょう。
30歳前後の学資保険の選び方
では次に、30歳前後の方にお勧めの学資保険の選び方について説明することにします。
まず、この年代の方になると、すでに生命保険や収入保障保険のように、万が一の事態に備える保険に加入しているケースも珍しくないはずですので、そういった場合には貯蓄型学資保険の中から選ぶのがよいでしょう。
もしまだ他の保険に加入していないということであれば、保障機能と貯蓄機能をともに有する保障型学資保険も選択肢に入れてもよいのですが、この場合でも、将来の教育資金を用意するという目的からは返礼率の良い貯蓄型学資保険を優先的に検討したほうがよいでしょう。
返戻率とは?
数ある学資保険を比較するために、知っておきたいのが返戻率です。返戻率というのは、学資保険に加入することで受け取れる返戻金の合計金額を、支払った保険料の合計金額で割ることで求められる値で、通常はパーセントで表されます。
基本的にはこの返戻率が高い商品であればあるほど、貯蓄性が高いといえるのです。
30歳前後の方にお勧めの学資保険とは?
以上の点を踏まえると、30歳前後の方にお勧めの学資保険というのは、貯蓄性学資保険の中でもなるべく返戻率が高いものということになります。具体的には返戻率が110パーセント前後あるような商品を選ぶのがお勧めです。